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死亡保険の選び方「終身保険」のメリット・デメリット

死亡したときに支払われる「死亡保険」には、保険期間が決められている「定期保険」や「養老保険」と、一生涯保障を得られる「終身保険」があります。

今回は「終身保険」のメリットとデメリットを研究してみたいと思います。

【目 次】
  1. 「死亡保険」のひとつである「終身保険」とは?
  2. 終身保険のしくみ
  3. 最近の終身保険の傾向
  4. まとめ

1.「死亡保険」のひとつである「終身保険」とは?

あなたに万が一のことがあった場合に家族が保険金を受け取ることができる「死亡保険」ですが、その契約期間を基準に考えると2つの種類に分けることができます。

①保障期間が決まっている「定期保険」や「養老保険」

②一生涯保障される「終身保険」

「死亡保険」を準備しようとするときにはどのくらいの保険金額に加入したらよいのか?またどのくらいの期間準備する必要があるのか?を考えなくてはなりません。

必要な保険金額は家族構成、子どもの有無などによっておおよそ計算することができます。ですが「いつ万が一のことがあるのか?」を予想できる人はいませんよね?

また、年々平均寿命が伸びていることから「死亡保険」は長期間必要であると思われます。平成26年の平均寿命は、男性80.50歳、女性が86.83歳です。

平均寿命の推移

出典:「簡易生命表」厚生労働省

これらのことから、保障の期間を契約時に決めてしまう「定期保険」や「養老保険」より、一生涯の保障を準備することができる「終身保険」の方が理にかなっているような気がします。

ですが、あなたにとっては「終身保険」がベストなのでしょうか?それを判断するために、「終身保険」のしくみも少し調べてみましょう。

2.終身保険のしくみ

終身保険のしくみをメットライフ生命の終身保険を例にみてみましょう。

メットライフ生命 終身保険「つづけトク終身」

  • 契約時30歳 男性
  • 60歳払込満了 一生涯保障
  • 死亡保険金額 1000万円
  • 月払保険料 19,630円

ここで定期保険と保険料の比較をしてみますね。

メットライフ生命 スーパー割引定期保険

  • 過去2年間喫煙していない場合(健康割引)
  • 契約時30歳 男性
  • 60歳払込満了 保険期間60歳まで
  • 死亡保険金額 1000万円
  • 月払い保険料 1,780円

60歳時に保険期間20年の定期保険に加入しなおすと月払い保険料15,860円

この定期保険では、契約時の加入年齢の範囲が決められていますので、最長で80歳までの保険期間となります(20年ごとに更新するタイプもあります)。

先述した平成26年の男性の平均寿命は80.50歳ですから、その少し手前で保障が終わってしまうことになります。

払い込み保険料総額を比較すると

終身保険19,630円×12月×30年=7,066,800円

定期保険(80歳までの保障)
1,780円×12月×30年=640,800円と15,860円×12月×20年=3,806,400円をたすと4,447,200円となります。

保険料の点で比較すると、同額の死亡保険金でも定期保険の方が約260万円安く済むことがわかります。

ただし、定期保険の場合は加入しなおす60歳の健康状態によって保険料が変わることもあること、80歳以降の死亡保障がなくなることを考慮にいれなくてはなりません。

3.終身保険のメリット

終身保険に加入するメリットとしては

  • 契約時の保険料が払込期間中一定なこと
  • 途中健康状態が悪化するようなことがあっても、一度加入した保障内容がずっと続く
  • 保障が切れることがない

などがあげられます。

そして、最大のメリットとしては「終身保険」には解約返戻金があることです。

終身保険では将来の支払いのために保険料の一部を積み立てています。それを「責任準備金」といいます。

終身保険を途中で解約した場合、この「責任準備金」の中から契約にかかった経費等を引いた残りの金額を「解約返戻金」として受け取ることができます。

最近の終身保険では、「低解約返戻型」といって保険料払い込み期間中の解約返戻金の水準を低くし、その分保険料を安く設定している商品が主流となっています。

<メットライフ生命 終身保険 つづけトク終身保険(低解約返戻金型)>の場合
残余低解約返戻金期間 4年以上 3年 2年 1年
低解約返戻金割合 70% 77.5% 85% 92.5%

老後の資金などが必要になった時には、将来の死亡保障に代えて解約返戻金を有効に活用することができます。

具体的にどのくらいの解約返戻金が返ってくるのかというと先ほどの例から

メットライフ生命 終身保険「つづけトク終身」
  • 契約時30歳 男性
  • 60歳払込満了 一生涯保障
  • 死亡保険金額 1000万円
  • 月払い保険料 19,630円

特に払込満了以降に解約することによって、返戻率100%以上を見込むことができます。(ただし、契約年齢によっては返戻率100%に満たない場合もあるので確認してください)

このように、終身保険は加入から一生涯一定の保障額を準備することができ、解約することで一生涯の保障に代えて資金を得ることもできます。

定期保険と異なり、貯蓄性があるところが最大のメリットです。

また、契約を解約しなくても一部を減額することでその部分の返戻金を受け取り、減額された保障を継続することも可能です。

老後の夫婦2人だけの生活になると必要な保障額も減ってきます。保険料払込後の終身保険の活用法は選べるようになっているのもメリットのひとつです。

4.終身保険のデメリット

そんな終身保険にもデメリットはあります。

  • 掛け捨ての定期保険に比べて保険料が高額である
  • 契約途中に保険金増額等の変更をしづらい
  • 途中解約した場合には以降の死亡保障がなくなる

子どもがいる場合万が一の時の必要な死亡保障額の目安として、残された家族の生活費にプラスして子どもの教育費を考えなくてはなりません。

子どもひとりあたりの大学までの教育費としては、幼稚園から大学まで全部公立学校へ通ったとしても約1000万円必要だといわれています。

その点も加味すると子どもがいる世帯が必要な死亡保障額は1000万円では足りないといえます。

仮に3000万円の死亡保障を終身保険のみで準備しようとすると約3倍の保険料(先の例では月払約6万円)となり、万が一のときの保険の保険料が日々の生活の負担となってしまう可能性が高くなります。

特に子どもが成人するまでの間には、保険料が安い定期保険を組み合わせるなどして、負担する保険料を抑えることが賢い方法だと思います。

5.最近の終身保険の傾向

最近主流となっている終身保険は「積立利率変動型終身保険」と呼ばれるもので、先に紹介した「低解約返戻金型」はそのうちのひとつです。

  • 積立利率変動型終身保険
  • 積立利率変動型終身保険(低解約返戻金型)

積立利率とは、責任準備金(将来の支払いのために保険料の一部を積み立てているもの)に対する利率のことを指します。

「積立利率変動型」は、毎月変動する積立利率に連動し積立利率を更改するという商品です。

金利の変動に対応するための商品ですが、年1.25%~1.50%など各保険会社によって異なる金利ですが最低金利を保障しています。迷ったらこの保障している金利が高い保険会社を選ぶとよいでしょう。

また、<東京海上日動あんしん生命の「長生き支援終身」>は、死亡・高度障害の保障に加え、要介護2以上と認定を受けた場合に介護保険金として契約保険金を受け取ることができます。

また、保険金を家族が受け取ることなく、所定の支払い対象年齢まで(70歳以降)生存していた場合に、健康祝い金を受け取ることができるプランも選択でき、高齢化への対応ができるので注目です。

6.まとめ

「終身保険」は一生涯の保障を準備することができ、加入時の保険料が払込期間中一定なので保険をシンプルに考えたい人にはおススメです。

あなたのライフプランにはどのくらいの保険料で、どのくらいの保障が必要なのか?終身保険を老後の資金としても活用したいのなら、どの商品が適しているのか?などを自分だけで調べるのはなかなか難しいので、保険のプロに相談してみるのがよいと思います。

それには「保険のビュッフェ」や「LIFULL保険相談」、「みんなの生命保険アドバイザー」などがおすすめです。きっといろいろな将来設計について相談できると思いますよ。

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