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学資保険の一括払いと一時払い、金額諸々比較してみた!

【目 次】
  1. 一括払いと一時払いの違い
  2. それぞれを比較してみましょう
  3. 商品で比較してみましょう!
  4. 学資保険、一括払いは得?損?
  5. 他の金融商品と学資保険、どっちがお得?
  6. さいごに

保険料の支払い方、あなたはどうしていますか?

保障設計書や見積書を出してもらうと、大抵「保険料月額」でいくら、と提示されるので、そのまま毎月口座から引き落としにしてもらう、というパターンも多いのではないでしょうか?

保険料の支払い方は、大きく分けて、「月払い」「半年払い」「年払い」「一括払い」そして「一時払い」があります。ここでは、「一括払い」と「一時払い」の違いについて基本の基本をみてみましょう。

1.一括払いと一時払いの違い

一括払いとは

契約時に、保険料を一度に全期間分支払ってしまう方法です。全期前納、あるいは全期前納払いという呼び方をする場合もあります。

一時払いとは

こちらもまた、契約時に保険料を全額支払う方法です。契約者から見れば、一括払いと変わりありません。

少しわかりにくいので、図にしてみましょう。

一括払い

一時払い


このことにより、契約者側から見れば納め方は同じなのに、その後の手続きで違いが出てくるのです。

2.それぞれを比較してみましょう

保険料

一括払い

月払い保険料×12ヵ月×保障期間 に、各社が設定している割引率が適用されます。

一時払い

一括払いより、格安に設定されています。

契約者のもしも

一括払い

学資保険の多くに付帯している保険料払込免除特約により、契約者にもしものことがあった場合には、その時点より先の保険料は返金されます。

一時金・祝金・満期金(共済の場合は満期共済金)も受け取れます。

一時払い

一時金・祝金・満期金は同じように受け取れます。しかし、払い込んだ保険料は返金されません。

契約時に確認することが重要な点ですが、一時払いの学資保険では、払込免除特約は付帯されません。

途中解約したら

一括払い

解約返戻金と払い込んだ将来分の保険料が返金されます。

一時払い

解約返戻金が戻ります。将来分の保険料は返金されません。

生命保険料控除

一括払い

支払った保険料全額分÷保障期間(年)の額が毎年生命保険料控除の対象になります。月払いの時に近い控除が受けられます。

一時払い

保険料を支払った初年度のみ、生命保険料控除の対象となります。現在の生命保険料控除は、新制度の区分の場合、上限は4万円です。(平成27年度現在)

申告額 控除額
20,000円以下 全額
20,001~40,000円 (申告額×1/2)+10,000円
40,001~80,000円 (申告額×1/4)+20,000円
80,001円以上 一律40,000円

ただし、他の保険に加入している場合はその保険料も申告額に合算するので、一時払いで高額な保険料を支払ったとしても、受けられる控除は4万円を超えるものではありません。

生命保険料控除においては、一時払いのメリットはほぼないと考えていいでしょう。

3.商品で比較してみましょう!

実際の学資保険の商品で、月払い・年払い・一括払いの違いをみてみましょう。大学入学のために200万円の準備をすると仮定します。

契約者:30歳(男性) 被契約者:男性(0歳)
18歳満期18歳払込済満期金200万円

かんぽ生命
はじめのかんぽ
月払い 年払い 一括払い
保険料月額 保険料年額
8,920円 106,058円
総払込額
1,930,000円 1,909,004円 1,858,619円
返戻率
103.8% 104.8% 107.6%

月払い、年払い、一括払いの比較が分りやすいかんぽ生命で比較してみました。同一商品であるにもかかわらず、返戻率をみると一括払いのお得さがよくわかりますね。

残念ながら、かんぽ生命では一時払いの商品がないため、単純比較することができませんでした。

アフラックでも一時払い、としての学資保険は取り扱いがありませんが、保険料払込免除特約を外しての保障設計ならできるようです。

  • 保険料払込免除特約を付加しない
  • 保険料を全期一括で納付する(年払い×保障期間)

という方法で算出すると、一時払いに近い条件で保険料額を知ることもできますね。

→保険料を比べるなら

経験者のお話ですと、一時払いは月払いの2割引きほどに安くなるそうです。ですが一時払い学資保険を取り扱う保険会社が今は少ないようです。

総合保険相談窓口を利用すると、一時払いの商品を効率よく探すことができます。インターネットで探すより、正確な情報を得られますので、一度ご相談されてみては?

4.学資保険、一括払いは得?損?

保険料をとにかく安く、なら得

契約時に保険料を全額支払うだけの財力があるのなら、是非検討していただきたいです。ここでいう「財力」とは、絞り出してようやく、というレベルではいけません。

途中、予定外の教育費が必要になった場合、貸付制度を利用することもできますが、そうなってしまうと最終的な返戻率も下がってしまいます。それはあまり賢い準備方法とは言えません。

もともと使うあてがなく貯金していた、であるとか、養老保険の満期金がちょうど入った、とか、学資保険を一括で支払うのは100万~700万円ほどの余剰金があるときです。

そのうえで、「保険料を安く抑えたい」というのであれば、おすすめの方法と言えます。

私の長男も、全期前納ではないものの、2年前納のプランで学資保険に加入しました。

大きな金額を貯金していたわけでも、満期金が入ったわけでもありませんが、契約者の主人にではなく、私に急な資金が出来たからです。

資金の内訳は、

  • 勤務場所が徒歩で行ける場所に変わったので、不要になった私の車を売却した(35万円)
  • 帝王切開出産だったため医療費が3割負担だったのに加え、保険会社から多めに保険金が下りた(10万円)
  • 何となく趣味でやっていた定期貯金が満期になった(12万円)

もちろん日々の出費というものはありますが、仕事を辞めたわけではなかったので給与の6割は支払われることが分っていました。

FPさんに生活設計をお願いしたところ、これらの資金は余剰金(自由に使えるお金)と判断できたので、前納という方法を選択しました。

2年、という期間にも理由がありました。主人が所有していた車のローンが2年残っていたのです。「じゃあ2年経ったら保険料お願いね。

今入った方が安いから、2年分は私が払っちゃうよ」ということで、保険料を安くすることができました。

▲画像をクリックすると拡大します。

一時払いはここに注意!

先にも記しましたが、一時払いの学資保険では、将来に向けて払い込んだ保険料は、解約時に戻ってきません。(戻るのは解約返戻金のみです。)貯蓄性の高い保険商品は途中で解約すると大抵損になってしまいますが、一時払い学資保険も例外ではありません。

また、契約者のもしものことがあった場合でも保険料は戻りませんので、契約後すぐ「もしも」の事態になった場合は、一括払いよりも最終的に多くの保険料を支払うことになります。

生命保険料控除も初年度のみです。

すべて一括で納めなくても、例えば1年分前納、3か月分前納というだけでも割引が適用となる商品もありますので、自身の支払い能力もあわせて、専門家に相談されることをおすすめいたします。

→専門家へのご相談ならこちら

一時払いの現状

現在人気があるのは、一時払い終身保険です。その理由を簡単に図にしてみました。

▲画像をクリックすると拡大します。

図の右側に注目していただくとわかりますが、ある期間を過ぎると、払い込んだ保険料より、解約返戻金がどんどん増えていきます。

解約は契約者の好きなタイミングでできるので、まとまった金額が必要になった時点で解約返戻金を受取ればいいのです。

このタイプの商品は、定年が近い年代に非常に人気があるそうです。退職金というまとまった資金もありますし、解約返戻金は老後の備えとして(老人ホームの入居費用など)使うこともできます。

解約するまでの間は医療保障が付きますし、死亡保障もありますから遺族にお金を残すこともできます。

同じような理由で、唯一の難点が、加入を希望する年代に高齢者が多いため、何かしら健康告知でひっかかってしまう可能性がある、ということです。

また、一時払い個人年金保険も人気です。通常、個人年金保険は何年もかけて保険料を積み立てていくわけですが、一時払いをすることによって高い返戻率にすることができます。

保険料を支払ってから年金を受け取るまで一定の据え置き期間を設ける場合が多いようですので、受け取り開始の時期や、年金額がいくらになるかなど、必ず確認しましょう。

5.他の金融商品と学資保険、どっちがお得?

実際の金利と比べてみました。

先の商品例でかんぽ生命を取り上げましたので、同じグループ会社であるゆうちょ銀行の金利と比べてみましょう。

ここでは、18年後に200万円の資金を得るために、いくら準備すればよいか、で考えます。(保険でいうところの0歳加入18歳満期一括払いで200万円の満期金を受け取る場合)

ゆうちょ銀行の金利一覧(平成28年2月9日現在)
通常貯金 0.020%
通常貯蓄(10万円未満) 0.020%
通常貯蓄(10万円以上) 0.025%
定額貯金 0.025%
定期貯金(~4年) 0.025%
定期貯金(5年) 0.030%
ニュー福祉定期貯金(マル優) 0.275%

ゆうちょの定額・定期は半年複利という方法で計算されます。

半年複利の計算は次のようになります。

元本×(1+年利率/2 )(年数×2)乗=最終的に得られる金額

これだと分かりにくいので、一番金利のいい5年物の定期貯金の金利0.030%で計算してみます。

元本×(1+0.030%/2)(5年×2)乗=5年後に得られる金額…A

今後もこのままの金利であると仮定して、18年後に200万得られるように考えていくと、

A ×(1+0.030%/2)(5年×2)乗=10年後に得られる金額…B
B ×(1+0.030%/2)(5年×2)乗=15年後に得られる金額…C
C ×(1+0.025%/2)(3年×2)乗=18年後に得られる金額…200万円

これを逆算していくと、

C=1,999,008円
B=1,997,220円
A=1,995,420円
元本=1,993,620円

となります。

少し面倒な計算ですが、結果最初に必要な原資は1,993,620円であることが導き出されました。先のかんぽ生命「はじめのかんぽ」の例を思い出していただくと、一括払いの保険料は1,858,619円でしたね。

このケースですと、18年後に同じ200万円の資金を得るのに、135,001円もの違いが出ることになります。金融機関の金利は経済情勢によって変動しますので、これだけの差が必ず現れるとは限りません。

しかし、教育資金を貯金で用意しようと考えている方は、一度専門家にこうした試算をしてもらうと、どちらがより効果的な資産形成と言えるかわかるかもしれませんね。

→金融資産の専門家はこちら

お金を確保したい!本来の目的

仮に金利がよくなって、学資保険よりも貯金の方が原資が少なくすむ場合もあるかもしれません。しかし、原点に立ち戻ってみれば、「教育資金を確実に確保すること」が本懐です。

学資保険は教育資金の準備のために研究し尽くされた商品です。一時払いであれ、一括払いであれ、貯金にはないメリットも多く存在します。

もし、教育資金を考えているのであれば、保険・金融のプロであるFPにアドバイスをもらうのも有効な手段と言えるでしょう。

6.さいごに

一時払いや一括払いは予定外の大きな収入があれば、資産を増やす意味でも、確実に教育資金を用意する意味でも活用すべきです。

ただし、メリットだけでなく、デメリットもおさえておく必要があります。総合保険相談窓口を利用されてはいかがでしょうか?料金は無料ですし、おすすめの窓口はこちら

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