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ソニー生命の学資保険「学資保険スクエア」はこんな保険

【目 次】
  1. ソニー生命「学資保険スクエア」
  2. プラン紹介
  3. メリットはあるか?
  4. さいごに
  5. 実は

1.ソニー生命「学資保険スクエア」


学資保険スクエアの保障内容

  • プランはⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型
  • 満期は17歳・18歳・20歳・22歳から選択
  • 満期金給付のタイプと、一時金が給付されるタイプがある
  • 保険料払込期間は10歳・15歳・17歳・18歳・20歳・22歳から選択
  • 子どもの医療保障特約は無し
  • 保険料払込免除制度あり
  • 無配当

「学資保険スクエア」には、Ⅰ型、Ⅱ型、及びⅢ型があります。満期時に満期金が受け取れるプランと、満期金に加え一時金が受け取れるプランがあります。

保険料の払込期間は、10歳・15歳・17歳・18歳・20歳・22歳とプランによって様々です。支払方法は月払いだけでなく、年払いで割引を受けることができます。

子どもの医療保障などの特約はありません。被保険者の死亡保障と、契約者の万が一の際(契約者が死亡した場合・所定の高度障害状態になった場合・所定の不慮の事故により事故日から180日以内に所定の身体障害の状態になった場合)の払込免除制度があります。

「学資保険スクエア」は無配当の保険です。配当金はありません。

2.プラン紹介

ここではソニー生命の公式ホームページにて保険料額が試算できる範囲で、返戻率をみていきます。

なお、Ⅰ型・Ⅱ型の満期は17歳・18歳・20歳・22歳、Ⅲ型の満期は22歳から選択できます。詳しく知りたい方は、保険無料相談窓口から資料の請求ができます。
(ソニー生命の公式ホームページを探すだけでは、満期を選択しての保険料試算はできませんのでご注意を。)

おすすめの窓口

Ⅰ型

進学学資金を受取りながら、大学入学に必要な教育資金を準備するのに適したプラン。

加入条件 契約者:16~75歳 被契約者:0~5歳(出生140日前より可)
保障期間 18歳満期 保険料払込期間 10歳または18歳
給付金の支払時期 満12歳・15歳の誕生日に達した直後の契約応当日、18歳の満期時(契約応当日)
契約者の保障 保険料払込免除特約
被契約者の保障 進学学資金・満期学資金。死亡保障。
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額240万円 保険料支払期間10歳払済
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 18,555円 107.7% 14,808円 108.0%
40歳 18,660円 107.1% 14,868円 107.6%
60歳 19,455円 102.8% 18,915円 105.7%
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額240万円 保険料支払期間18歳払済
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 10,785円 103.0% 8,604円 103.3%
40歳 10,950円 101.4% 8,688円 102.3%
60歳 -% -円 -%

支払期間が契約者75歳を超えるプランは作れません。(契約者男性の場合、18~68歳まで。)契約者年齢が上限ぎりぎりだと、返戻率はほぼ100%です。

ここから察するに、返戻率100%を切る元本割れプランなら、販売しない方がいい、というソニー生命のちょっとした良心がうかがえます。

契約応当日に一時金・満期金が支払われるため、満期を17歳とする場合もあります。

Ⅱ型

大学入学金に照準を絞ったプラン。

加入条件 契約者:16~75歳 被契約者:0~5歳(出生140日前より可)
保障期間 18歳満期 保険料払込期間 10歳または18歳
給付金の支払時期 18歳の満期時(契約応当日)
契約者の保障 保険料払込免除特約
被契約者の保障 満期学資金。死亡保障。
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額200万円 保険料支払期間10歳払済
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 14,860円 112.1% 14,840円 112.3%
40歳 14,940円 111.5% 14,900円 111.8%
60歳 15,620円 106.7% 15,160円 109.9%
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額200万円 保険料支払期間18歳払済
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 8,640円 107.1% 8,600円 107.6%
40歳 8,760円 105.6% 8,680円 106.6%
60歳 -円 -% 9,060円 102.1%

契約者年齢の上限は女性75歳、男性70歳です。この場合、支払期間10歳までのプランのみ選択できます。やはり返戻率100%を切るプランは設計できないようになっています。

契約者年齢が60歳を過ぎても返戻率100%超えのプランが作成できるあたり、ソニー生命の返戻率へのこだわりが感じられます。

Ⅲ型

大学入学時から卒業までの教育費をカバーできるプラン。

契約者:16~75歳 被契約者:0~5歳(出生140日前より可)
保障期間 18歳満期 保険料払込期間 10歳または18歳
給付金の支払時期 満12歳・15歳の誕生日に達した直後の契約応当日、18歳の満期時(契約応当日)
契約者の保障 保険料払込免除特約
被契約者の保障 進学学資金・進学満期金。死亡保障。
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額250万円 保険料支払期間10歳払済
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 17,945円 116.0% 17,905円 116.3%
40歳 18,045円 115.4% 17,980円 115.8%
60歳 18,855円 110.4% 18,305円 113.8%
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額250万円 保険料支払期間18歳払済
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 10,455円 110.7% 10,420円 111.0%
40歳 10,620円 108.9% 10,525円 109.9%
60歳 -円 -% 10,980円 105.4%

契約者年齢の上限は女性75歳、男性70歳までです。このケースでも、Ⅱ型同様、支払期間10歳までのプランとなります。ここでも返戻率は100%を切りません。「返戻率ならソニー生命」と言わしめるだけの設計です。

3.メリットはあるか?

返戻率、本当にいい?

返戻率だけに注目してみます。上記の試算では、Ⅲ型の契約者女性(20歳)10歳払済というプランの116.3%が最高です。決して低いとは言いませんが、突出して高い数字とも言えません。

明治安田生命「つみたて学資」なら、18歳以降毎年学資金が給付されるタイプのプランで、返戻率120%を軽く上回っているからです。

どうも、巷にあふれる学資保険の口コミは、ソニー生命の学資保険を過剰に持ち上げる傾向があるようです。

デメリットは?

返戻率以外に目を向けてみると、契約者に対する保障(払込免除制度)の守備範囲も特別広いわけではありませんし、育英年金制度もありません。

「子どもの教育資金、これ1本」とするには、物足りない感じがします。

ソニー生命の公式ホームページでは、Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型を組み合わせて、学資保険のみで教育資金が準備できるようプランニングします、ライフプランナーがオーダーメイドします、とありますが、組み合わせることで割引になるわけでもありませんし、契約者にとってはちょっとわかりにくい商品と言えるかもしれません。

メリットは?

デメリットが目立ちますが、ではメリットはどこにあるでしょうか?

それは、「元本割れしない」ことに尽きると思います。契約者の年齢が高くても、加入できる限りは元本割れしません。

祖父母が教育資金の援助をしたい場合(健康告知、親権者のサインなどが必要です。)や、親が高齢であっても、元本割れしないプランを選ぶことができます。

積立金額も20,000円以内と現実的な金額です。物足りないながらも保険料の払込免除制度が付加されていますので、学資保険に求められる最低基準は必ず満たす、と言えます。

とはいえ、解約時の解約返戻金などは、他社同様元本割れ必須ですので、加入時にはまず、自身のご家庭のライフプランをしっかり見直しすることが必要です。

4.さいごに

「学資保険スクエア」はいい商品と言えるか?

返戻率が100%を超えている以上、貯蓄性は高いと言えるでしょう。

ただし、増え幅は小さいですし、最初に記した通り無配当の商品ですので、「多少リスクを背負っても大きな金額のリターンが欲しい、1円でも多く増やしたい」という方には、向いていません。

逆に、「確実に、教育資金を準備したい、1円たりとも損をしたくない」という方向きかもしれません。保険商品は良い、悪い、というよりも、向き、不向きです。

あなたのご家庭にあっているか、あなたのニーズを満たしてくれるかという点で判断されるのがよいでしょう。FPなど、専門家の知恵を借りて、過不足のないプランを組むのがよいかもしれません。

「保険の相談はFPに」という理由

さて、これをご覧の方の中には、FPの資格をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。もしかしたら、2級ではなく、1級をお持ちの方もいらっしゃるかも。それでもネットで学資保険について検索してしまうのはなぜでしょう?

それは、「実務についていないから」、ではないでしょうか。

実務経験は、それほど大切なのでしょうか?実は、とても大切なんです。保険を販売するという実務も、商品を知るという意味ではとても大切なのですが、「FPとして顧客のライフプランの手助けをする」ということが、実務として最も大切な経験なのです。

特定の保険会社の商品を販売する際、その販売人(募集人)には、様々な制限があります。中でも顧客にとって重要なライフプランをするうえで妨げとなってしまうのが、「他社の商品を誹謗中傷してはいけない」というルールです。

他社の商品に関しては、具体的な返戻率を説明することもアウトですし、ネットの書き込みなどを紹介することもご法度です。

下手をすれば訴訟問題にもなりかねません。保険会社がお互いに牽制しあっているため、顧客に十分な選択肢が与えられないのです。

保険会社にも、「ライフプランナー」であるとか、「ファイナンシャルプランナー」という肩書を持って仕事をされている方もいます。

しかし、あくまでも「特定の保険商品を扱う立場」です。ルールが作用してしまうのは当然です。

こう考えたとき、顧客にとって本当に利用価値があるのは、「実務に就いて常に新鮮な情報を持っている」かつ「保険会社同士の無意味な牽制に縛られない」存在であるFPなのです。

こうしたことから、「保険の相談はFPに」と言われているのです。

資格としてのFP


職業としてのFP

5.実は

ソニー生命のライフプランナーに対面で相談してみました

私も少し前に学資保険を探していて、実際にソニー生命のライフプランナー(募集人)に相談したことがあります。丁度、Ⅲ型が復活するかしないかの頃です。

それまでも他社のセールスマンから各々の商品について説明を受けたことは何度もありましたが、その方は「ライフプランナー」の肩書があるだけあって、ちょっと垢抜けた感じの相談ができました。(商品説明からスタートではなく、ちゃんと人生設計についての話からできました。)

しかし、そこは「ソニー生命の人」。自社の商品しか推奨することができないため、選択肢が少なく、結果、十分なライフプランができたとは言えませんでした。

選択肢がありすぎると確かに迷います。しかし、ニーズの掘り起こしさえちゃんとできていれば、また、実務経験が豊富なFPが手助けしてくれるなら、あなたにとってのベストプランを探し出すことは、そう難しくはないのです。

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