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明治安田生命の学資保険「つみたて学資」はこんな保険

【目 次】
  1. 明治安田生命のつみたて学資
  2. プラン紹介
  3. メリットとデメリット
  4. さいごに
  5. ちなみに

1.明治安田生命のつみたて学資


つみたて学資の保障内容

プランはⅠ型Ⅱ型と保険料の支払い期間を選ぶだけ

明治安田生命の「つみたて学資」は、Ⅰ型とⅡ型の2種類です。保険料の支払い期間は、加入から5年間、被保険者が10歳まで、15歳まで、あるいは一括払い(全期前納)が選択できます。

特約の付加はありませんので、計8プランから選ぶことになります。Ⅰ型かⅡ型かを選び、保険料の支払いをいつまでにするかを選ぶ。非常にわかりやすい選択肢です。

給付金の受け取りは計4回

教育資金(一時金)が18歳・19歳・20歳時に給付され、21歳の満期時に満期金が受け取れます。受取時期を見てわかるように、大学4年間にかかる教育費の準備に向いている商品です。

満期時に受け取る金額(基準保険金額)が70万円を超えると(受取総額280万円)、高額割引制度が適用となり、保険料が割安になります。(基準保険金額10万円につき月払い30円、半年払い180円、年払い360円)

Ⅰ型とⅡ型の違いは?

Ⅰ型とⅡ型の違いは、保険料払込免除となる条件の違いです。

Ⅰ型の条件

①死亡した場合
②所定の身体障害表の第1級・第2級の障害状態に該当した場合

Ⅱ型の条件

①死亡した場合
②所定の身体障害表の第1級・第2級の障害状態に該当した場合
生まれて初めて所定の悪性新生物(がん)と医師によって診断確定された場合
(非浸潤性の悪性新生物、上皮内新生物、皮膚がんは対象外)
(責任開始日前に診断確定された場合で契約者が知らなかったときor責任開始日から90
日以内に診断確定されたときは、払込免除は適用せず、契約をⅠ型に変更し、保険料差額は返還)

実は、最も高い返戻率と言われている明治安田で121.7%ですが、明治安田をはるかに上回る返戻率279.5%の保険があります。詳しくは、こちらのページをご覧ください。

2.プラン紹介

Ⅰ型

加入条件 契約者:18~70歳 被契約者:0~6歳(出生140日前より可)
保障期間 21歳満期 保険料払込期間 契約時より5年・10歳・15歳
給付金の支払時期 満18歳・19歳・20歳の誕生日に達した直後の10月1日、21歳の満期時(契約応当日)
契約者の保障 保険料払込免除特約
被契約者の保障 学資金・満期金。死亡保障。
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額200万円 保険料支払期間契約より5年
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 27,566円 120.9% 27,532円 121.0%
40歳 27,623円 120.6% 27,581円 120.8%
60歳 28,147円 118.4% 27,794円 119.9%
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額200万円 保険料支払期間15歳払済
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 9,848円 112.8% 9,815円 113.2%
40歳 9,962円 111.5% 9,893円 112.3%
60歳 10,802円 102.8% 10,228円 108.6%
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額300万円 保険料支払期間契約より5年
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 41,124円 121.5% 41,073円 121.7%
40歳 41,209円 121.3% 41,147円 121.5%
60歳 41,996円 119.0% 41,465円 120.5%
月額保険料参考:被保険者0歳 受取総額300万円 保険料支払期間15歳払済
契約者:男性 返戻率 契約者:女性 返戻率
20歳 14,547円 114.5% 14,497円 114.9%
40歳 14,718円 113.2% 14,614円 114.0%
60歳 15,977円 104.3% 15,117円 110.2%

明治安田生命の公式ホームページでは、祖父母が契約者になるケースも詳しく記載されていたので、契約者60歳時の保険料も計算してみました。

親世代に比べると、保険料は祖父母世代の方が当然高くなります。

また、15歳払済のプランだと、契約者60歳時の返戻率がガクッと下がります。被保険者が15歳の時、契約者は75歳。払込免除特約が適用になる可能性が高いので、これも致し方ありません。

20歳の段階で明治安田I型の返戻率を大きく上回る保険があります。満期の返戻率が279.5%と驚異的です。

Ⅱ型

加入条件 契約者:18~70歳 被契約者:0~6歳(出生140日前より可)
保障期間 21歳満期 保険料払込期間 契約時より5年・10歳・15歳
給付金の支払時期 満18歳・19歳・20歳の誕生日に達した直後の10月1日、21歳の満期時(契約応当日)
契約者の保障 保険料払込免除特約
被契約者の保障 学資金・満期金。死亡保障。
月額保険料参考:被保険者0歳 契約者30歳(男性)
受取総額200万円 受取総額280万円(高額割引適用)
月額保険料 返戻率 月額保険料 返戻率
5年間 29,397円 113.3% 40,946円 113.9%
10歳払済 15,279円 109.0% 21,180円 110.1%
15歳払済 10,614円 104.6% 14,650円 106.1%

Ⅱ型については保険料を明記してある資料がほとんどないため、上記の保険料・返戻率を参考にしてください。

高額割引が適用になる規模で、払い込みを5年で済ませようとすると、4万円以上の保険料を払い込むこととなります。

自身の家計を振り返った時、全く痛手にならない、と感じる方はこの支払方法が選択できます。しかし、「うーん、ちょっと…」と感じる方は無理に5年で払いきるプランを選択する必要はありません。

給付の形からもわかるように、この商品は18~21歳時に必要となる大学生活に焦点を当てたものです。5~7歳時に大学で必要になる教育費を全額用意する必要はないのです。

「必要な時に、必要な金額」。教育費を計画するにあたっての基本です。

高校生の段階で明治安田Ⅱ型の返戻率を大きく上回る保険があります。返戻率が279.5%ですので、絶対お得です。詳しくは、こちらのページを参照してください。

3.メリットとデメリット

「つみたて学資」のメリット

この商品のメリットは、

  • 返戻率が高い
  • 保険料払込免除特約ががん診断時にも適用になる

という点です。

返戻率が高いという点について

返戻率ランキングサイトでも上位に入ることもある、受取率のよい商品です。

2015年8月に商品がリニューアルしたのも、コストパフォーマンスならぬ返戻率パフォーマンスを良くする狙いがあったのかもしれません。

「払込期間を短く設定しているのだから、返戻率が高くなるのは当たり前だ。」と批判的に評されることも多い商品ですが、総払込保険料と受取総額を比べたとき、120%前後の返戻率をたたき出すのは事実です。貯蓄性が高いと言えるでしょう。

保険料払込免除特約ががん診断時にも適用になる点について

1. Ⅰ型とⅡ型の違いは? でも記した通り、払込免除特約の適用範囲ががん診断時まで広げられています。

当然保険料は上がりますが、月額1,600円程の差です。これを高いと感じるか、安いと感じるかは個人差があるかと思いますが、選択肢がある、という意味ではメリットと言えます。

「つみたて学資」のデメリット

ではデメリットはどんなところでしょうか。

  • 月額保険料が割高である
  • 無配当である

以上が注意点ではないでしょうか。

月額保険料が割高である点について

メリットについてでも触れましたが、この商品は保険料の支払い期間が短く設定してあります。最短5歳時には大学生時の教育費が準備できてしまうわけですから、全期前納並みの短さです。

そのため、月額保険料は割高です。

保険料の目安として、2.プラン紹介 Ⅰ型で、受取総額200万円の例を記しておきましたが、大学4年間の教育費を学資保険で準備しようとしたら、年額50万円では全く足りません。

国立大学4年間で242.5万円、最もかかると言われる私立理系だと、4年間で313.5万円の教育費が必要となります(生活費は別途必要になりますのであしからず)。

5年間で300万円用意するとなれば、月額4万円以上の保険料が必要です。返戻率は良いかもしれませんが、家計的には「かなり苦しい5年間」になりそうです。

また、所得税における生命保険料控除の期間も短くなります。払込期間が5年なら5年間しか、控除になりません。契約者が他の生命保険に加入している場合、学資保険とその保険の保険料は合算されます。

しかし、控除対象額には上限があり、合算すると大抵は上限を超えてしまうため、一度に高額な保険料を支払うメリットは、生命保険料控除の観点からみるとあまりありません。

無配当である点について

「つみたて学資」はリニューアルとともに無配当となりました。そもそも配当とは、無配当とはどういうことなのでしょうか?

保険商品における配当とは、保険会社が予定よりも運用利益が上がった時に契約者に還元するお金です。
これがついているものが「配当付き」、ついていないものが「無配当」です。

配当がついていると、次の流れで得があります。

①今より満期時の方が景気がよくなっている(仮定)
②景気がよくなると物価も上がる
③契約当初4万円で借りることができたアパートが4万5000円になっていた(物価上昇)
④配当分、満期金が上乗せされて給付されたので、足しが出ずに済んだ

これはかなり極端な例ですが、物価上昇のリスク(「インフレリスク」と呼ぶそうです)に備えることができるのが「配当付き」の商品の特長です。

一般の積立預金や定期預金でも景気の状況によって金利の見直しがされるため、インフレリスクに小幅ながら対応しています。

一方で「無配当」だと、④配当が無いので予定通りの満期金しか給付されず、5000円は予定外の出費となった
という結果になります。

「つみたて学資」は無配当です。教育費はこれ1本、とするなら、少々大き目の満期金を考えなければならないかもしれません。

家族のため、子供のため、歯を食いしばって学資保険を積み立てても20年で120%程度にしかなりません。同じがんばるなら、明治安田よりも返戻率が高い保険にしませんか?

4.さいごに

わかりやすい学資保険

一時金(学資金)の受取時期や、保険料の支払い期間など、簡潔で分かりやすい商品と言えるでしょう。返戻率だけとれば、お得な商品とも言えます。

ですが、配当を無くすなど、返戻率を良くすることを第一に考えて組まれたプラン、という印象があります。

「子供が小学校に上がるまではそんなにお金がかからない」と言われてはいますが、5年間4万円の保険料を払い続けられる家庭はどれくらいあるでしょうか…。

夫婦共働きでも所得が300万円に届かないケースもある現状を踏まえると、この商品を選択できる家庭は少ないと思われます。

無理なく着実に教育資金を準備することが学資保険の本懐であるならば、途中で積立ができなくなるかもしれないリスキーな商品です。

解約による返戻金は元本割れ必須ですから、現実的な計画を立てなければいけません。

あなたのご家庭にこの商品が向いているかどうか、まずはご家族のライフプランも併せて、FPなどの専門家に相談されるのがよい方法かもしれませんね。

オススメの無料相談窓口

5.ちなみに

実は

偶然ですが、主人が明治安田生命の商品に加入していたため、担当セールスマンから学資保険のパンフレットをもらうことができました。

個人情報が保険会社に登録されていたので、一緒にⅠ型200万円・280万円の設計書を渡されました。

しかし、こちらのニーズの掘り起こしも何もしていないのに、いきなり保険料額だけお知らせされてもなあ、と若干困惑しました。

すごくいい紙で設計書を作っていただけましたが、紙質の良し悪しが長男のお守りになるわけではないので、コスト削減して、もっと消費者に還元してもらえるといいのになあ、と思いました。

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